クラピア (改良イワダレソウ)

クラピア (改良イワダレソウ)

◆クラピアは、主に西日本に自生するクマツヅラ科の常緑性多年草(Lippia nodiflora L)地被植物イワダレソウを、各地の気象条件に適応できるよう品種改良したもので、CO² 固定能力にも優れ、これからの環境緑化にあった植物です。
◆現場条件・施工規模にあわせ、ポット苗・ミニ苗・ネットロールの商品規格を取り揃えてます。

イワダレソウとは?

イワダレソウはクマツヅラ科の常緑性多年草(Lippia nodiflora L)地被植物で、日本では伊豆半島〜南西諸島の海岸の砂地や岩地に自生しています。世界的には約200種あると報告されています。自生種の草丈は最高20cm程度で緻密性、耐寒性に劣りますが、近年品種改良が進み、緻密で耐寒性に優れた草丈の低いイワダレソウ改良品種が開発されました。イワダレソウはCO² 固定能力に優れ、これからの環境緑化にあった植物です。

今までのイワダレソウと、どこが違うの?

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どんな特長があるの?

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  • 横方向への増殖性に優れ、緻密な緑地を形成する
  • 草丈があまり伸びず、茎葉の刈込作業等の管理作業が軽減できる
  • 葉と根茎が緻密なため、雑草の混入が少なく、土壌の流出防止ができる。根は土壌条件により1.5m以上伸長する
  • 塩類濃度の高い土壌や乾燥地、やせ地等、環境や場所を選ばず良く活着し景観性に優れる
  • 花穂は1〜2cmで5月〜10月頃まで薄いピンクの花を多数付けるが、改良により種子ができないため、周辺の生態系を壊さない
  • CO² 固定能力に優れる

どんな場所に使えるの?

  • 道路緑化・道路路肩
  • 屋上などの都市緑化
  • 公園緑化
  • 法面緑化・保護
  • 河川・海岸侵食防止

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クラピアの増殖試験結果

(内径11cmのホールカッターで抜き取り定植)

  クラピア ヒメコウライシバ ヒメイワダレソウ
面 積(m2) 増殖率(倍) 面 積(m2) 増殖率(倍) 面 積(m2) 増殖率(倍)
1ヵ月後 0.08 8.4 0.01 1.1 0.05 5.3
3ヵ月後 5.3 579 0.27 28 3.8 400
5ヵ月後 9.2 968 0.4 42 6.6 695

■試験地:宇都宮大学(栃木県)  ■定植日:2003年5月21日    ■管理条件:無施肥

クラピアの劣化耐性

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試験地
宇都宮大学(栃木県)

評価
宇都宮大学の屋上での試験では、床土厚3cm程度の環境でも、クラピアには顕著な衰退は認められませんでした。

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クラピアの耐寒性

kurapia_07写真撮影:
2007年1月(凍結状態)

試験地:
宇都宮大学(栃木県)

(北海道を除く全国での植栽が可能です。)


クラピアのCO²固定能力(年間)

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クラピアの耐踏圧性

評価
1日当り20人程度通行する踏圧の負荷には充分耐える
しかし日本芝のように多目的広場に使える程の強さはありません。

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クラピア商品規格

クラピア シリーズには施工地の用途、工期、状況に対応する商品規格を取り揃えております。

ゴーローン(大規模施行向き)

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クラピア®品種一覧

 

品種 クラピア S1 クラピア S2 クラピア K5
種別 在来種 交雑種 交雑種
学名 Lippia nodiflora Lippia nodiflora
×
Lippia canescens
Lippia nodiflora
×
Lippia canescens
品種登録番号 第15871号 第16143号 第25405号
花色 白系 ピンク系 薄ピンク色
特色 高速被覆品種 高速被覆品種 湿潤耐性品種(耐寒種)

イワダレソウ と ヒメイワダレソウ の見分け方

イワダレソウ(クラピア)の花は松かさ状の花穂が下から上へと咲きあがっていくので、ヒメイワダレソウと区別が出来る。

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クラピア類似品にご注意ください。最近、イワダレソウ改良種と称して、クラピアと同等品のごとく販売しているものがあります。クラピアは種苗登録済みですので、無断販売・無断栽培などは処罰の対象となりますのでご注意ください。当社は、グリーンプロデュースの生産したクラピアの正規販売店です。